ジャック・フィリップ『司祭の霊的父性　土の器の中の宝』を現在翻訳中です。６月末までには電子書籍版（epub）とPDF版を出版する予定です（単行本は発行しません）。

原著の裏表紙に書かれている内容紹介は、以下のような具合です。

　「今日の社会が直面している父性の危機において、男性、特に司祭は、神の強く優しい父性を映し出す存在となることが、これまで以上に必要とされています。

　真の父性とは何か？　どのようにすれば、父性は、人が真に自分自身となり、神の子としての自由を獲得するのを助けることができるのか？

　ジャック・フィリップは、これらの問いに答えようとする中で、司祭が叙階の秘跡によって受けた賜物を開花させるために、このデリケートな領域で起こりうる失敗や曖昧さを防ぐための霊的な道を示すことも目的としています。

　本書は、司祭だけでなく、教会や社会においてある種の父性を行使するよう求められているすべての人々（父親、教育者、指導者など）にとっても役立つでしょう。」

　この紹介に加えて、さらにこう補足すこともできるでしょう。

　女性たち、とくに母親にとっても、子育ての問題だけでなく、今の社会が、そして男たちが抱えている問題を、女性の視点から捉える機会となるに違いありません、と。